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そば処すぎやま 2005年6月18日
分類:そば 静岡県 山中湖
 富士五湖の一つ、山中湖から三国峠方面に向かう道の傍らに、この「そば処すぎやま」はあります。

 ここは日帰りツーリングの時によく通る道で、今日もソロツーリングがてら来店しました。

 この、蕎麦屋さん、看板にも書いてあるように、ご主人がほとんど趣味でやっています。
 
 中に入ると、4人がけの丸テーブル2卓=8席だけです。

 窓の外には雑木林が広がっており、この季節ですと清々しさを店内に運んできます。

 店内は和風ではなく、洋風?のテーブルといすが並べられており、壁にはご主人が写した風景写真が飾られ、写真には写っていませんが、手前には懐かしい真空管アンプがあり、クラッシックが静かに流れています。
 
 店内だけを見た人は、とても蕎麦屋さんとはイメージ出来ないと思います。
 蕎麦のセットが運ばれてきました。

 メニュー(お品書きと言った方が合いますね)は基本的に「もり蕎麦」しかありません。
 あとは、時間があるときは、「そばがき」も出来ます。

 お茶もなぜかティーカップで運ばれてきます。
 今日、一枚目は「北海道産の蕎麦粉」で生粉打ち(蕎麦粉100%)です。

 せいろではなく、お皿に盛られて出てきます。
 蕎麦は細めにしっかり打たれ、角もしっかりしています。
 土の香りがする美味しい蕎麦でした。

 この「すぎやま」さんは日によって蕎麦粉の産地が違いますが、大体同じ蕎麦粉で二八と生粉打ちの両方がそろえてある様です。
 二八と生粉打ち、それぞれの良さがありますので、その日の好みにより食べ分けることが出来ます。
 また、他には更級蕎麦がそろえてあります。

 
 二枚目は「会津産の蕎麦粉」でこちらも生粉打ちです。

 こちらも、細めに打たれています。(このそば屋さんは基本的に細打ちです)
 こちらは若干歯に「ぬかり」を感じる、会津産らしさが出ている蕎麦でした。
 いずれの蕎麦も生粉打ちで力強く、食べる人の気力が充実していないと美味しさを満喫出来ないと思いました。
 疲れているときなどは、二八蕎麦(蕎麦粉8のつなぎ粉2)の方がつるつると美味しくいただけると思います。

 この蕎麦屋さん「すぎやま」の良さは、異なる産地の蕎麦を食べられることです。異なる産地の蕎麦を食べると、思った以上に産地により蕎麦の味が違うことに気づかされます。

 この蕎麦、都内の蕎麦屋さんの様に「ちょこっと盛り」ではなく、ちゃんと普通に盛られています。
 あるじであれば、3枚は行けますが、普通の人であれば2枚で充分な量だと思います。
 他にもっと美味い蕎麦屋さんもありますが、国内産の蕎麦粉をしっかりと手打ちにしたものが一枚¥600であれば、コストパフォーマンスは非常に高いと思います。 
 蕎麦粉のクレープです。

 当日はご主人の友人が来店すると言うことで、裏メニューとして御膳粉でクレープを作ったそうで、特別にご馳走していただきました。(もう、数年に渡り、年に数回訪れていますので、ご主人とは顔見知りです)

 蕎麦粉で作ったと言うことで、蕎麦の香りを期待しましたが、ほとんど(と言うよりあるじにはまったく)感じられませんでした。ただし、普通のクレープよりなめらかで粉っぽさがまったく感じられませんでした。
 珍しい物をごちそうさまでした。

※ 御膳粉は蕎麦粉の大吟醸みたいな物で、蕎麦粉の中心部のみの粉(一番粉)です。(たぶん)
 今日もご馳走さまでした。美味しかったです。

 この「そば処すぎやま」さん、開店は11時からですが、忙しいと早々に店を閉めてしまいます。
 以前、1時前に行ったとき、既に準備中になっていたことがあります。
 行かれる方は、入れるかどうか、あまり当てにしないで行かれた方が宜しいかも。