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柚子切り
2005年12月05日
柿沼製粉製 混合比:外二 (そば粉250g、強力粉50g)
製品名:御膳粉 加水率:55%

 ゴジラ松井の顔じゃないよ。カーソルを写真に移動すると「柚子」です。

 先週の土曜日は布恒更級で「金柑切り」を食べて大変満足したので、今日は自宅で「柚子切り」に挑戦します。
 いままで、更級蕎麦は打ったことがありますが、「柚子切り」は打ったことがありません。
 初めての挑戦です。

 はたして、上手く(美味く)出来るでしょうか。

 柚子切りに入れる、柚子は皮の部分を”おろし金”でおろします。
 とりあえず、粉が300gですので、柚子は半分にしました。

 おろし金は出来るだけ細かい方が良いそうです。
 自分の持っている道具では、少々荒すぎだと思います。

 あと、半分でいいと思い、最初に柚子を半分に切りましたが、おろしにくいです。
 半分に切らず、丸ごとすり下ろした方がやりやすそうです。

 柚子をおろすのは皮の部分だけです。
 白い部分は苦味が出ると言うことですので、使いません。

 (すり下ろした柚子は風呂にでも入れて、ゆず湯にして使ってください。って誰も真似しないですよね(笑))

 まず、柚子切りには「御膳粉」(蕎麦の中心部分の粉)を使います。

 御膳粉 250gに対して、強力粉50gの外二(二八)で打ちます。

 まず、御膳粉だけをこねます。

 そば粉に対し55%の水を沸騰させ、御膳粉に混ぜて、御膳粉で糊を作ります。
 
 温度が下がってきたら、強力粉を加え、さらにこねます。

 ある程度、粉がまとまってきたら、ここですり下ろした柚子を入れて、さらにこねます。

 こね終わりました。

 やはり御膳粉です。真っ白な玉です。
 写真では見えませんが、柚子の黄色い粒が転々と浮いています。

 延ばしました。

 加水率55%ですと、かなり柔らかめです。
 柔らかいと言って、一気に延ばすとヒビが入ります。
 そーっと、延ばします。

 端部に若干のヒビが出ましたが、問題ない範囲です。

 蕎麦を延ばしたり、たたんだりするときに使う打ち粉です。

 蕎麦が台や、蕎麦同士くっつかないよう使います。

 テーブルの上の白い粉はこの「打ち粉」です。

 これも、御膳粉同様、蕎麦の実の中心部分から取った粉ですが粒度が違うみたいです。
 (こちらの方が荒いです)
 
 切りました。

 御膳粉なので若干、細めに切ってみました。

 ぱっと見は御膳粉だけを使った「白雪」に見えますが、柚子の細かい粒が入っています。

 茹でました。

 ゆで時間は40秒です。

 真っ白な御膳粉はきれいですね。

 蕎麦の拡大写真。

 所々に柚子の粒が見えます。

 (カーソルを写真の所に持っていくとよく見えます)
 
 それでは、いただきます。(これ以上、蕎麦を持ち上げると、短いのが”ばれ”てしまいます)

 まずは、汁を漬けずにそのまま食べます。
 「いいですねぇ。」ほのかに柚子の香りが口の中に広がります。
 おろした柚子が荒かったので、香りはそれほどしないと思いましたが、十分に香りが立ちます。
 自宅で、ここまで出来るのであれば、文句はありません。(すっかり手前味噌ですね)

 柑橘系の香りは夏に合う気がしますが、柚子だけはこの季節が似合いますね。

 続いて、汁に漬けて食べます。
 自分の蕎麦つゆは味が濃いので、柚子の香りが活きてきません。
 柚子切りには、薄めの蕎麦つゆがよろしいようです。

 意外に難しくない、柚子切り、クセになりそうです。
 おまけ

 昼に作ったスープ(ベーコン、ソーセージ、タマネギ、人参、キャベツ、ゴボウ、椎茸をチキンブイヨンで煮込んで、ニンニク、ブラックペッパーを加えたのも)が残っていたので、入れちゃいました、柚子切り蕎麦。
 塩分は足りないので、かえしを加えて味を調えました。

 食べました。面白いです。
 温められたスープから柚子の香りが立ちこめて、いい感じです。
 蕎麦も美味しいです。
 ただし、柚子の香りとソーセージやベーコンの薫香がぶつかります。
 ソーセージは使わず、ベーコンの代りに薫香が少ないパンチェッタあたりを使えば、十分行けそうです。
 柚子切り蕎麦は暖かいかけそばにしても、十分美味しいことがわかりました。