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手打そば 幸七
2007年4月22日
分類:そば 千葉県いすみ市御宿町
11:44 手打そば幸七

 今日はK2Yの千葉県内ツーリングで御宿町にある「手打そば幸七(こうしち)」にやってきました。

 この”手打そば幸七”、県道174号勝浦布施大原線で御宿方面にバイクを走らせると、上布施に入った道の脇に写真の看板があります。
(たぶん初めてだったら見落としますね。(笑)


 ここ御宿町は平成の大合併で”いすみ市”になりましたが、以前は千葉県夷隅郡御宿町でした。
 県外人の自分はこの”夷隅郡”(いすみぐん)と書く字が読めませんでした。 
 でも、”夷隅”と漢字で書くと何となく、名前の由来などを調べたくなりますが、”いすみ市”と書いてもその語源を調べようとは思わなくなるので、名前の由来とか歴史とかを忘れられていくんでしょうね。
 読み方が難しいからと言って、やたらと”ひらがな表記”にするのは如何なものかと・・・
11:45 お店は

 駐車場にバイクを停めて、お店に向かいます。

 お店といっても、外観はご覧の通り農家の様な作りで、凝っています。
 (インターネットで見ると、そば屋のため古民家を移築したそうです)

 敷地内に植えられた木々もきれいに手入れされていますね。
11:45 待たずに入店

 お昼前と言うこともあり、運良く待たずに入店することができました。
 (普段の休日は結構早い時間から混むそうで、たまたま今日は空いていてラッキーの様です)
11:46 店内は
 
 ”店内は・・・”と言う表現はちょっと違和感があります。
 古い一般の家の造りです。

 中は入って、土間にあたる右側にはテーブル席が4〜5卓くらい(?)、左手が座敷になっていて囲炉裏があり、飾りではなく今日も炭がくべられお湯を沸かしていました。(囲炉裏の近くは熱いです(笑)

 
 この幸七、近くに蕎麦畑を持っていて、蕎麦の実から自家製粉をして、地名を採って”布施蕎麦”と言う名前で供しています。
 が、今年は4月の初めに、すでに自分の畑の蕎麦は使いきってしまいました。(残念)
 なので、これから秋の収穫までは普通に購入した蕎麦の実を挽いて供しているそうです。

 布施蕎麦はないので、自分は”普通”の「否」、大盛りの”もりそば”(¥1,045-)を注文しました。
12:10 まずはせいろ

 しばらくして”もりそば”が運ばれてきました。

 陶器にざるを敷いて盛られたそばはちゃんと(?)大盛りでした。(^^)

 蕎麦は正方形ではなく、薄く伸してやや太めに切られた長方形に打たれていました。
 お店の人の説明では、今日の蕎麦は山形産と○○産と△△産の3箇所の蕎麦をブレンドしているそうです。(山形以外は忘れましたぁ^^;)

  それでは、「いただきます」

 蕎麦の香りが口の中で広がります。
 江戸の蕎麦の様に洗練はされていませんが、田舎蕎麦ほど無骨ではなく、品の良い香りです。
 十二分に蕎麦の香りが愉しめます。
 味もしっかりしていて、美味しいです。

 が、食感が良くありません。
 そばのつるつる感がありません。たぶん十割そばだとは思うのですが、食感の悪さは蕎麦粉の割合では無いような気がします。
 自分で蕎麦を打っているときに、開封後時間が経った古い蕎麦を使って打つとこれに近い感じになります。
 けれども、香り味とも新鮮なので古い粉を使っているとは思えません??

 聞きかじりの知識だと、自家製粉の場合、業務用の石臼に比べて重さが足りないので上手く挽けないとか、石臼の目立て(手入れ)をしないと粉が上手く挽けないとかがあるそうです。(これはあくまで、自分のためのメモとして書いておきます)

 と、書きましたが、決して不味いわけではありません。十分に美味しいですし、これだけの味を出してくれる蕎麦屋さんもそうそうはないと思います。念のため。
 最近は蕎麦に対して舌が肥えてしまい、辛口のコメントになってしまいがちです。<(_ _)>
 
 付け合わせの”こんにゃく”、自家製だと思いますが、ザクザクした食感で、柚子味噌がかかっており、これは美味しい。
13:26

 美味しかったです。
 ご馳走様でした。

 今度は、蕎麦が採れた晩秋に”布施蕎麦”を食べに来たいですね。