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そばつゆ(辛汁)
2005年10月01日

 今回は自宅で作る”そばつゆ”です。このそばつゆは冷たい蕎麦に使う、つけ汁(辛汁)です。

 そばつゆは”だし”と”かえし”を混合して作ります。
 
 ”だし”はかつお節や昆布などを煮出して取った汁で、”かえし”は醤油に味醂、砂糖などを加えて一定期間寝かしたものです。

 ここでは、だしの作り方を中心に書きます。(かえしは別のページで書きます)

 そばつゆの”だし”には下記の材料を使います。

 @ 水(ミネラルウォーター)
 A 昆布
 B かつお節(厚削り)
 C かえし
 D 花がつお

 まず、使用する水は、そば打ちのページでも紹介した”森の水だより”を使用します。

 そばつゆに使用する水は国内産の硬度の低いミネラルウォーターであれば特になんでもいいと思います。
 (水道の水でも構わないと思いますが、失敗するともったいないので、自分は水道水で作ったことがありません)

 ただし、安定した味の蕎麦つゆを作りたいのであれば、同じミネラルウォーターを使用した方がいいと思います。
 
 つゆに使用する昆布は、東昆の知床産 羅臼昆布です。
 これは、近くのスーパーで入手可能なものから選びました。

 出汁昆布としては利尻昆布が有名のようですが、自分はこの羅臼昆布の方が好みです。

 ただし、羅臼昆布と言っても原材料名は「りしり系えながおに昆布」ですので、ルーツは一緒で育った海が利尻昆布は日本海、羅臼昆布は太平洋と言うことになります。

 

 まず、ミネラルウォーター1.2リットルに対し、昆布10g(1袋が30g入りでしたので、その1/3)を入れ、
 そのまま4時間以上置きます。

 4時間以上放置した後、中弱火にかけ沸騰直前に昆布を取り出します。

 昆布を引上げたら、次にかつお節を鍋に投入します。

 そばつゆの鰹だしは煮出して使いますので、基本は厚削りです。

 これも大きなスーパーであれば比較的簡単に入手可能な「にんべんのかつお厚削り」です。

 

 かつお節は、これは1袋110g入りでしたので、大体1/3の37gを使います。

 鍋に投入したら、中火にして30〜40分程度かけて煮出していきます。

 自分の場合、水の分量が1/2(600cc)位になるまで煮出していきます。

 途中でアクが出てきますので、丁寧に取ります。

 だしが取れたら、コーヒーのペーパーフィルターで濾します。

 ペーパフィルターでだしを濾したら、600ccを再度鍋に入れます。
 (600ccに不足している場合はミネラルウォーターを追加しています)

 かえしです。

 かえしは事前に作っておいたものを、1週間以上寝かしたものです。

 ”かえしの作り方”はこちら

 あるじの場合、だし600ccに対して、かえし200gを混合します。

 かえしは、醤油+味醂+砂糖で作りますので、かなり比重は高いです。

 かえし200gで約160cc程度です。

 だし600ccに、かえし200gを加えたものを再度、沸騰直前まで加熱します。
 
 追い鰹でかおりを補います。

 追い鰹に使っているのは、ヤマキの新鮮一番”花カツオ”です。

 これも、大抵のスーパーで売っています。

 追い鰹で使うときは、鍋に火を入れて暖めませんので、今度は薄く削ったかつお節を使います。

 追い鰹は、これは1袋35gの1/4で8〜9gを使います。
 
 沸騰直前まで暖めたそばつゆに追い鰹を投入し、火を止めてそのまま2〜3分ほど置きます。

 2〜3分経ったら、そばつゆを濾します。

 濾したそばつゆは水で冷やします。

 常温まで冷えたら、空いたペットボトルなどに入れて保存します。

 冷たい蕎麦に使うそばつゆ(辛汁)は、これを1日くらい冷蔵庫に置いてから使います。
 (温かい蕎麦に使うそばつゆ(甘汁)の場合は、出来立てをすぐに使います)

 辛汁の場合、すぐに使うとまだ少しかえしのとげがあります。

 蕎麦屋さんによっては、1日置いてもう一度温め直すところがあるそうです。
 (効果の程は確認していません)

 これが、自分が普段食べている、そばつゆです。

 ”かえしの作り方”のところでも書きましたが、普通のお店で出てくるよりも辛めです。

 お蕎麦屋さんだと、この他に、椎茸を入れたり、ゆずの絞り汁を入れて清涼感を出したり、ワインを入れるところなどもあるそうですが、自分としてはこの位で十分かなと思っています。
 ただし、自分と自分の身内しか食べたことがないので、第3者的には如何なものかは、確認出来ていません。

 この状態で1週間〜10日ほど冷蔵庫で保管して使っていますが、味が悪くなるようなことはありません。