GSX-R    
2017年8月6日(日) タイヤ交換(MICHELIN POWER RS)
 残り3分山

 7月の22日にへぎそばを食べにツーリングに行って、GSX-Rのリヤタイヤの残ミゾも3分山くらいになりました。

 今年のお盆休みもロングツーリングに行こうと思っています。

 このままだと、ツーリングの途中でタイヤが終わっちゃいそうなので、タイヤを交換しておくことにしました。
 10:20 走行距離

 ここまでの走行距離は、3,983km。

 タイヤの残ミゾをみると、後1,000kmくらいは走れそうなので、買ったときに着いていたBridgeStoneのS21のライフは5,000kmくらいかな。

 最近は過激な乗り方はしないので、ライフはこんなもんだと思います。

 しかし、走行距離を確認しようとメイン・スイッチをONにしてメータパネルをのぞき込んだけど、エンジンを回して無いのに水温計が”33℃”!
 これって、今の外気温が33℃ってことなんで、暑いよね。(^_^;)

 ほんとはもう少し涼しい内に、作業をしちゃおうかと思っていたんだけど、なかなか体のエンジンがかからなくてね・・・。  (ーー;)
 10:32 炎天下

 ガレージからGSX-Rを引っ張り出します。
 ガレージは中で作業が出来るほど広くありません。 と言うか、物が多くて作業スペースがありません。

 自宅の前は、南東向き。

 炎天下の中、日陰が無くて、思いっきり暑いです。 (゚o゚;)

 今年は、事務仕事が多くて、真夏の気候に体が慣れてません。
 熱中症に注意しながら、作業を始めましょう。
 10:32 リヤから

 まずはリヤから。

 リヤ・アクスルのナット、薄いですねぇ〜。

 普通のナットに比べると、厚さは半分〜2/3位かな。
 オーバートルクで締め付けたら、ネジ山なめちゃいそうです。
 締め付けの時、トルクレンチ必須ですね。
 
 ここに薄いナットを使う理由は軽量化のため?

 でも、整備性考えたら、自分的には普通のナットの厚さがいいな。
 
 10:34 ボックスレンチ

 今まで乗っていたYZF-R1もCBR600RRもリヤのアクスル・ナットの2面幅は32mmでした。
 このGSX-Rは36mmと、でかい!

 持ってなかったので、このためにボックスレンチを新調しておきました。

 10:36 ナットは左側

 リヤタイヤを外します。

 これも、今までとは反対。

 YZF-R1もCBR600RRもリヤのアクスルのナットは車体の右側だったんだけど、GSX-Rは左側。
 メーカーそれぞれの考え方があるんだろうね。


 しっかし、滅茶苦茶強く締め込んであるね。 かったい、硬い。
 他のボルトもそうだったけど、締め込み過ぎな感じだった。
 後で組むときに適正トルクで締めたけど、こんなに硬くはなかったからね。
 リヤのアクスル・ナットなんて、薄っぺらいから、ちゃんとしたボックスレンチで回してやらないと、ネジを痛める可能性大ですね。
 10:45 リヤのスプロケット

 リヤタイヤを外したら、タイヤ交換をする前に、リヤのスプロケットとかを掃除。

 刻印を見ると、リヤのスプロケットは歯数が42で、チェーンが530サイズ用ですね。

 10:56 リム・プロテクター

 ホイルからリヤタイヤを外します。

 サーキット用のCBRだと、タイヤ・レバー使って直接作業しちゃってるけど、GSX-Rはまだ新車なので、ホイルに傷が付かないようにリム・プロテクターを使ってタイヤの取外し。
 YZF-R1の時も普段、リム・プロテクターを使ってなかったので、慣れてないこともあって作業しづらいです。

 そのうち面倒になって、リム・プロテクターを使わないで作業するようになっちゃうか。 それとも、リム・プロテクターに慣れるのが早いか。
 たぶん、前者だな。 (ーー;)

 10:59 キープ

 外しました。

 外したタイヤはまだミゾが残っているので、キープしておきましょう。

 11:01 おニューのタイヤは

 おニューのタイヤは、MICHELIN の今年販売開始した新製品 POWER RS。
 人気らしいです。

 去年からBSに代わってMICHELIN が オートバイレースの世界選手権MotoGPのオフィシャル・サプライヤーになりました。
 その影響が大きいのかな。

 サイズは標準の 190/50。

 とりあえず、今回は同じサイズを履いて比べてみて、次回は 55 とか考えてみようか。
 11:09 ビートが上がらない

 とりあえうずタイヤを交換して、エアーを入れました。

 けど、けど、気温が高すぎて、タイヤが柔らかくなったためか、ビートが上手いこと上がらない。

 普通であれば、エアーを入れると、”パンッ!パンッ!”って2回破裂音がして、両側のビートが上がるんだけどね。

 エアーを入れたら、そのままタイヤがニュルニュルと上がっちゃいました。

 400KPa位までエアー入れたんだけど、ニュルニュルっと上がったまま・・・。

 11:12 カニさん

 ちゃんとビートが上がっているか確認するために、石けん水を吹き付けてみると・・・。

 写真の赤丸のところ、少ーしずつエアーが漏れてスローパンクチャーみたい、カニさんになってる。

 
 こんなこと初めてだね。


 11:13 入れ直し

 仕様が無いので、ビートをブレーカーでもう一度落として、エアーを入れ直し。
 今度は、”パンッ!パンッ!”って2回破裂音がしてビートが上がったみたい。

 タイヤを組んだら、同じように石けん水を吹き付けて、エアー漏れの確認。
 大丈夫みたいです。

 用心のため、後で時間が経ってから、エアー圧を確認して、エアーが抜けてないか確認しましょう。

 11:45 リヤの取付け

 タイヤの交換が終わったら、タイヤが外れている内にリヤ廻りの掃除。

 スイング・アームの内側とかね。

 掃除が終わったら、ホイルの取付け。


 チェーンの張りを確認してから、トルクレンチを使って締め付けます。
 締め付けトルクはマニュアル通りの100N・mで。

 左側にナットがあると、締め付けの時、レンチの回転方向が”押し”になっちゃうんだね。
 なんとなく、”引き”の方がしっくりくるのは自分だけ?
 11:45 リヤ終了

 リヤのタイヤ交換終了。

 新しく入れたPOWER RS 持った感じが結構重い。
 普段レーシングタイヤを持ち慣れている性もあるかもしれないけど。
 タイヤのライフを確保するために、(トレッドの)ゴム多めなのかな?

 ゴムが多めだと、減ってくるにしたがって、乗り味も変わってきたりするんで、それも楽しめるかな?

 途中、水分を補給しながら、休み休みやってたんだけど、汗が噴き出すね。
 もうお昼なので、と言うのを言い訳にして、暑すぎるので、フロントタイヤの交換はは夕方からにします。
 16:07 涼しくなりました。

 午後3時を過ぎると、自宅のガレージ前は日陰になります。

 気温が同じでも全然涼しい。否、暑さの厳しさが少ないです。

 それでは、作業を続けましょう。

 16:20 フロント側

 リヤは午前中に終わらせたので、今度はフロント側。

 
 16:21 電触

 まずは、ブレーキキャリパーの取外し。

 外したボルトは電触で、粉吹いてます。(汗)

 まだ新車なのにね。

 どこぞやのブログで、「最近のバイクは新車時アクスルとかにグリスが塗布されてない。」とか書いてあったけど、ほんとだね。
 脂っ気全然なし。
 粉を吹いても、性能には影響ないんだろうけど・・・・。

 ちなみに電触って、ネットで調べれば詳しく書いてあるけど、異なる金属同士を接触させると、そこに電流が流れて、イオンが発生するらしい。
 そのイオンに空気中の水分から酸素が結び付いてサビが発生するんだって。
 イオンが発生しても、水分と結び付かなければサビは発生しないわけで。
 そのために薄ーくグリスを塗っておくと、油の皮膜が出来て、サビの発生を抑制してくれる訳です。(たぶん)
 16:22 位置決めピンは?

 キャリパーのボルトを外してみると・・・。

 フロント・フォークとキャリパーの間に位置決めのピンが無い!

 無いんだね。 無いんだぁ〜。 無くても大丈夫なんだ。 (゚Д゚)

 R1もCBRも位置決めピンは入っていたから、入っているのが普通かと思ってた。
  位置決めピンが無いって言うことは、フォークとキャリパーの接触面に、ボルトの引張り力で摩擦力を働かせて、固定している訳だよね。
 まあ、他のバイクも位置決めピンに剪断力が働くような設計はしていないんだろうけど。

 前に乗っていた05GSX-Rはどうだったかな?
 2006年2月21日 ブレーキパッドを交換したときの

 と言うことで、昔の写真を調べてみた。

 前に乗っていた2005年式のGSX-R。

 位置決めピンありますね。

 
 位置決めピンを省略したのは、コスト・ダウンのためなんだろうけどね。

 ちょっと不安。

 安全率がかなり違うような気がするんだけど・・・・。
 16:29 フロントのアクスル

 フロントのホイル外しました。

 フロントのアクスル。 
 やっぱり、グリスの塗布はありませんでした。

 
 そして、左手に持っているスペーサー。
 軽いね。たぶんアルミ製だよ。
 凄いね。 自分の他のバイクは2000年の中頃製だけど、2016年製はここまで(たぶん)軽量化に気を使ってる。
 確かに、普通に使っている分には、大きな力がかかるところじゃないから、これで良いんだろうけどね。

 なんて、関心しながらばらしていると、時間がかかるかかる。(笑)
 16:30 フロント・ホイル

 フロント・ホイルのセット外しました。

 タイヤ外す前に色々とチェック。(笑)

 16:30 ディスクのローテーション

 フロントのディスク板。

 SUNSTAR製で、ローテーション(回転方向)は無いんだね。

 でも、今使っている方向で、ペイントマーカで書いておく。


 16:31 使用限度

 使用限度厚さは4.5mmまで。

 まあ、普通に街乗りしている分には、まず大丈夫でしょう。

 ディスク版のホルダーも肉抜きと言うか、軽量化が凄いね。
 ちょっと華奢にみえます。
 16:32 ホイールのローテーション

 フロント・ホイールのローテーション・マークはここ。

 リヤ・ホイールは左右で非対称なんだけど、フロントは左右対称に出来るから、うっかり逆にタイヤを組まないように、チェックしてから組まないとね。
 (過去に1度逆に組んで、組み直したことがあります。(汗))


 ローテーション・マークは片側だけにありました。

 この裏側には無いんだね。
 16:32 見落とさないように

 見落とさないように、ペイントマーカで塗っちゃいます。

 こんなことする人、普通居ないよね。(爆)
 16:35 ビートを落とす

 ホイールとかをチェックしたら、ビート・ブレーカを使って、ビートを落とします。

 (サンダルで作業するのは、自己責任で!)
 16:40 フロント・タイヤを外す

 古いタイヤ外れました。

 リム・プロテクター使うのは、作業しにくいけど、リヤよりましかな。

 今は真夏だからまだ良いけど、冬になったらタイヤのゴムが硬くなってやりにくそうだ。

 16:41 POWER RS

 新しいタイヤは、当然リヤと同じ MICHELIN のPOWER RS。

 フロント側はサイズの選択肢は無いので、120/70で。


 製品ステッカーの左上がクチャクチャになっている貼り方が、いかにも輸入もん。(笑)
 国産だったら、こんな適当な貼り方は無いよね。(笑)

 ちなみに、製造国は SPAIN でした。

 
 16:42 ローテーション・マークを確認

 タイヤをセットする前に、ローテーション・マークを確認。

 タイヤのローテーション・マークも、このタイヤは片側だけ。

 ちなみに、写真だとタイヤとホイルのローテーションは反対になります。
 乗車位置から、ホイルは左側に書いてあって、タイヤは右側に書いてある。
 同時に見えないので、間違って逆に組み付けないように気を付けないとね。 
 16:44 ビート・クリーム

 ローテーションを合わせたら、ビートクリームを塗って。

 16:50 リムを上げる

 フロント・タイヤを組み付けたら、エアーを入れて、ビートを上げて。

 フロント・タイヤはきれいに”パンッ!パンッ!”って2回破裂音がして、両側のリムが上がりました。

 リヤ・タイヤの方がエアーのボリュームがあることもあって、自分が持っているコンプレッサーじゃ容量が足りないかな。
 サブ・タンクが欲しいところですが、あまり道具を増やすのもよろしくないので、止めておきましょう。(笑)

 17:00 ホイル・バランス

 タイヤを組んだら、ホイルのバランスを取ります。


 
 
 熟読してくれる読者はまず居ないと思うので気付いてないだろうけど、忘れてるね。
 リヤ・タイヤのバランス取るの・・・・・。  (゜o゜;

 ビートが上がらないのに少々焦って、すっかり忘れちゃったね。
 まあ、気がつかなかったと言うことで・・・。
 走ってみて、不具合が出るようだったら、バランス取りましょう。

 17:04 ブレーキ・キャリパー

 タイヤの入れ替えが終わったので、組む前にブレーキ・キャリパーのチェック。

 パッドは全然残ってますね。
 1万キロぐらいはいけそう。

 効きも、街乗りをしている分には問題ないので、無くなるまでは使う予定で。

 キャリパーのピストンが結構汚れてますね。
 走行4,000kmぐらいなので、ここまで汚れてるとは思いませんでした。
 キャリパーの掃除をしたいところですが、今晩社宅に戻らなきゃならないので、今日は時間がありません。
 と言うことで、次回廻し。 ( ̄。 ̄;)
 17:04 ボルトの穴

 ボルトの穴に電触の粉(サビ)が付着してますね。

 放っておくと、こびり付いちゃうので、組む前に掃除しておきます。

 17:04 右側も

 反対側の右側のブレーキ・キャリパーもチェック。

 やっぱり汚い。

 ブレーキパーツ・クリーナをスプレーして、エアーを吹いて、今日のところは誤魔化しておきます。

 パッドは大丈夫。

 17:20 フロント・ホイルの取付け

 ブレーキ・キャリパーンのチェックが終わったら、フロント・ホイルの組み付け。

 これも、トルクレンチを使って締め付けます。
 締め付けトルクはマニュアル通りの100N・mで、リヤと同じなので覚えやすい。(笑)
 けど、リヤの2面幅が36mmなのに、フロント側の2面幅は30mmとかなり径が違うんだけどね。
 ちなみに、フロントのナットも通常のものより薄いタイプなので、オーバートルクでネジを痛めないように気を付けないとね。

 そして、アクスルの固定ボルトの締め付けトルクは 23N・m。
 これも、マニュアル通りで。
 17:21 キャリパーの取付けボルト

 ブレーキ・キャリパーの取付けボルト。

 場所に寄って、電触具合に差が出るんですね。

 ボルトはパーツクリーナできれいにふいて、グリスを軽く塗ってきれいに拭き取ってから組み付け。

 この分だと、リヤ・サスペンションのリンクとかもグリス塗ってないんだろうね。
 できるだけ早めにバラして、メンテしておきたいところです。
 
 17:28 キャリパーを取付け

 写真切れてます。 <(_ _)>

 キャリパのチェックが終わったら、取付けます。
 これもトルクレンチで締め付け確認。
 締め付けトルクは、マニュアルだと39N・m


 ネジは締め過ぎちゃうとダメみたい。
 締めすぎるとネジが伸びちゃって、引っ張り力が弱くなる。
 パンツのゴムと一緒で、適度のテンションがあるからイイんで、引っ張りすぎると伸びちゃう。
 なので力一杯締めちゃうと、ネジが伸びて役に立たなくなっちゃうんだって。
 一回伸びちゃったネジは、もう元には戻らないので、毎度適正なトルクで締め付けることが大切らしい。
 17:40 フロント側も終了
 
 フロント側のタイヤの交換作業も終了。

 今まで履いていたフロント・タイヤももちろん残ミゾがあるので、キープ。

 いつ使うかは未定だけどね。(笑)

 17:41 交換作業終了

 タイヤの交換作業終了しました。

 これで、気兼ねなくロング・ツーリングに行けますね。

 さあ、来週末からお盆休みだ。