GROM    
   2023年5月21日(日) フロントフォークのオイルシールを交換(その1)
       
 11:31 ハイエースにGROMを積んで

 今日はハイエースにGROMを積んで、なじみのバイク屋”K2Y”に行きます。

 ゴールデンウィークにフロント フォークオイルを交換したんですが、その後フロンフォークがオイルをお漏らし。

 組み付けるときにちょっとミスって、オイルシールに傷が付いちゃったみたいです。(自覚あり)  (-_-;)

 なので、フォークオイルを2週間前に交換したばかりですが、今日はフロント フォークの修理にK2Yに行きます。
 K2Yに行くのは、オイルシールを交換するときに使う専用工具を持っていないから。
 「専用工具買っちゃおうかなぁ〜。」ってちょっと誘惑に負けそうになりましたが、ふと我に帰って購入を断念・・・・・購入を止めました。(笑)
 14:01 K2Yに到着

 横須賀の自宅を出発して、途中でお昼を食べ、千葉県八千代市にあるコシカワモータースK2Yに到着。

 日曜日の昼時は、飲食店は混んでいて、どこもウェイティング状態でした。
 なので、あきらめてコンビニでサンドイッチと惣菜パンを食べて、今日のお昼は終わりと言うことで。
 14:02 スペース借りて

 早速、ハイエースから空いているスペースを借りて、GROMを降ろして作業します。
 
 K2Yとのお付き合いは前の店舗の習志野店時代から何だかんだで30年。
 昔は、学生のお客さんとかレースやっている連中とか、みんなお金がなくて、店先の場所を借りて自分で修理していたものでした。
 今は店先で修理しているのなんて自分くらい。
 今は居なくなっちゃいましたねぇ。
 時代が流れて、今どき店先借りて修理なんて、色々な意味であり得ないですよもんね。
 前世紀の化石みたいなもんです。(笑)

 なので、この記事を読んだからって、お店に行って「場所貸して下さい。」って止めてくださいね。
 10:21 ジャッキを

 なんて書いている間に、エンジンの下にジャッキをかまして、フロント フォークを取り外しました。
 (エンジンの下にジャッキをかますのは自己責任でお願いします)

 不安定で恐いね。 ( ̄。 ̄;)

 だれか来て、イジられないように注意しないと。
 14:25 キャップボルトを外す

 フロント フォークが単体になったところで、キャップ ボルトを緩めて、キャップボルトを外しました。

 取り外しの細かい作業を知りたい人は、前回のフォークオイル交換の記事を参考にしてね。
 14:29 フォークオイルを抜く

 外した左右のフロント フォークをひっくり返して、フォークオイルを抜いていきます。

 2週間前に新品を入れたばかりで、気持ち的には再利用したいところですが・・・・。
 作業しているのがクリーンルームとかだったらね。
 ホコリや砂が入る危険性も無いけど、ここ外ですから。 (^_^;

 新品のフォークオイルをケチったばっかりに、またトラブルが出たら泣くに泣けないので、新品に交換しちゃいます。
 14:35 ダストシールに

 アウターチューブ端にあるダスト シール。

 一番最初にフォークオイルを交換した時に割れているのに気が付いて、気になっていたんですが、今回オイルシールを交換する機会にダストシールも交換しちゃいます。
 14:36 ダストシールを外す

 ダストシールを取り外すと、中にオイルシールが見えてきます。
 14:36 ストッパーリングを

 オイルシールを取り外す前に、オイルシールを留めているストッパリングを取り外します。

 14:42 アウターを取り外す

 ストッパーリングを取り外したら、インナーとアウターが取り外せる状態になります。

 インナーのアンダーブラケットに万力を噛まして、アウターパイプを強くストロークさせて引き抜きます。
 と、ちょっとづつオイルシールがズレてアウターが外れます。

 14:42 ダンパAssy

 アウターを取り外して、残ったインナー。

 GROM だと、この状態でスプリングとダンパーが分解できません。
 で、インナー一式で”ダンパAssy”の名称になってます。

 14:44 パーツは

 インナーパイプには下から、黒いゴム製のオイルシール、ワッシャの様な形状のバックアップ リング、銅色のガイド ブッシュ、灰色のスライド ブッシュ
、ピストン リングのパーツが組み付けてあります。

 そして、インナーパイプのオイルシールの下にオイルが通る穴(オリフィス)が4方向に開いています。

 で、前回オイルを抜く作業の時に、この穴のところをオイルシールを通過させちゃいました。
 この穴って、エッジが立っていて、たまに悪さをしてオイルシールを傷めることがあるみたいで。
 たぶんそれが、オイル漏れになった原因で自覚があります。
 14:44 オリフィスの位置は

 今後もフォークオイルを交換する機会があるかも知れないので、同じ過ちを犯さないように、オリフィスの位置を測っておきます。

 オリフィスの位置は、インナーのアンダーブラケットから約31cm

 オイルを抜くときやエアー抜きをするときに、オイルシールがここまで来ないよう、注意してストロークさせよう。
 14:56 再利用

 今回、ダスト シールとオイル シールは新品に交換します。

 写真に写っている金属製のパーツは・・・・?

 勿体ないから、今回は再利用します。
 まだ5,000kmくらいしか走ってないしね。 それほど消耗もしてないでしょう。

 14:57 エッジが立っている

 ただし、ダスト シールとオイル シールを交換するのに邪魔なので、いったん取り外します。

 インナーフォークにはメタル類の位置が決まるように、一段細く溝が切ってあります。

 この部分もエッジが立っているので、オイル シールとダスト シールを組み付けるときに傷める可能性があるので、ラップとかを巻いて養生します。

 14:59 外した部品は

 インナーフォークから外した部品類。

 順番を間違えないように、左から順番に並べました。

 組み付けるときは、右から順番にね。(笑)


 15:01 おニューのパーツは

 今回新品に交換するパーツ。

 オイル シールとダスト シール。
 それに、オイルシールの位置を決めているオイルシール ストッパーリング。

 15:07 ラップを巻いて

 それでは、部品を組み付けていきます。

 その前に、組み付けるときにオイル シールとかダスト シールとかゴム製の部品を痛めないように、エッジが立っている部分にラップを巻きます。
 ラップを巻いたら、部品が挿入しやすいようにフォークオイルを塗っておきます。
 15:13 組んだら

 シール類を新品にして、部品類を組み付けました。

 組み付けたら、ラップは要らないので、取っちゃいます。

 15:15 アウターパイプを

 インナーパイプに部品を組み付けたら、アウターパイプを挿入します。

 オイルシールをアウターパイプに圧入しますが、滑りがいいようにオイルシールの外側にも少しフォークオイルを。
 15:56 専用工具で

 ここで専用工具が必要。

 オイルシールを圧入するのに使う”オイルシールドライバ”。

 アウターとインナーの間、オイルシールの部分に当てて、上部をリング上のウエイトで打ち込みます。

 GROMのインナーの径がφ31。 CBR600RRと共通に使えるんだったら買っちゃうところですが、径が違いすぎるので、共用できません。
 (CBRはφ41だったかな?)

 
 16:11 オイルを入れる

 オイルシールを打ち込んで、ストッパーリングを入れて、ダストシールをセットしたら、フロント フォークにオイルを入れていきます。

 規定量は220ccちょっとなので、メスシリンダーにちょっと多めの230cc測って入れていきます。

 16:11 あっ! (゚Д゚)

 あふれた! (゚o゚;

 一辺にダンパーまでオイルが回らないので、一度で全部は入りません。
 って前回も自分で書いているんだけどね。

 写真を撮るのに一生懸命で、気が付いたらあふれちゃった。( ̄。 ̄;)

 フォークオイルはフォークをフルストロークしておいて、ギリギリまで入れたら、フォークをストロークさせて、エアーを抜いてダンパー内にオイルを回して、を繰り返してね。
 
 16:25 オイルを入れたら

 何回かストロークさせてオイルが入りました。

 あふれて、こぼれちゃった分がわからないので、適当に追加。(爆)

 16:39 レベルゲージを

 フォークオイル充填の基本は多めに入れて、余分を抜く。

 余分を抜くのに使うのは、フォークオイル レベルゲージ。

 金属製のストローを設定したい寸法に合わせて使います。

 自分のGROMの油面高さは規定値で75mmです。

 けれど、フォークオイルの粘性が高いので、簡単にエアーは抜けません。
 できれば一晩放置したいところですが、ここではできないので、今日は少なめに抜いて(多めに充填しておいて)、後日もう一度レベルあわせをすることにします。

 エアーが抜けることを考えて、とりあえず油面は5mm高い70mmにしておきます。
 16:40 油面を調整

 ストローの長さを70mmに合わせたら、余分のフォークオイルをアウターチューブから抜いちゃいます。
 16:58 オイル充填終わり

 左右両方のフォークのシールの交換と、オイルの充填終わりました。

 後は、取り外した順番でフロントフォークをバイク本体に戻していきます。

 17:00 フォークを仮付け

 まずは左右のフロント フォーク戻しました。

 
 17:05 規定トルクで

 タイヤを取り付ける前に、フォークを固定する三つ叉のピンチ ボルトを規定トルクで締め付けます。

 フロントフォークの突き出しは、マニュアル通り規定値の”0mm”で。

 17:36 交換作業終了

 三つ叉のピンチボルトを締めたら、タイヤを取付け。

 次に、フォークのキャップボルトを規定トルクで締め付け。

 その時点で、フォークにねじれが出ないように、サスをストローク。

 ストロークさせたら、トップブリッジ側のピンチボルトを締め付け。

 て、ハンドルを元の位置に戻します

 そして、ブレーキキャリパーも取り付けて、規定トルクで締め付け。

 最後に、フロントフェンダーを戻せば作業完了です。

 17:52 積込み

 とりあえず、今日の作業はここまで。

 GROMをハイエースに積み込んじゃいます。


 後は、自宅に戻って放置してエアーが抜けたら、再度フォークオイルのレベル調整をすればOKですね。


 オイルレベルの調整は今度の週末にでもしましょう。


(つづく?)
   オイルレベルを調整