6日目:2009年5月7日(木):足摺岬〜四万十〜高知市

8:01 宿毛(すくも)を出発

 四国ツーリングも後半となり6日目、昨晩宿泊した宿毛から出発します。

 今日はまず足摺岬に行き、その後四万十川へ。
 最終的には、昨日携帯からネットで予約した高知市へ向かいます。
 後は、風の向くまま、気の向くままです。


 本日走り初めの距離は、14,566km
8:03 オイル飛び散ってます。

 ツーリング2日目に発覚したオイル漏れですが、その後大きく悪化することなく今日に至っています。

 2日目以降、突然シールが抜けたりすると最悪なので、エンジンの回転数リミット7〜8,000rpmと控えめにして走っています。(おかげで燃費がイイ)
 
 ただ、スイングアームの左側には結構オイルが垂れているのと、リヤホイールはオイルが付着し、それに土ぼこりが付着して真っ黒な状態です。

 飛び散ったチェーンオイルかとも思ったので、3日目からチェーンオイルを指すのをやめています。

 さっきオイルパンの下を指で触ったら、ベットリとオイルが付いてきました。
 ちょっとヤバイかも。

 停まっていても、しようが無いので、出発します。
8:17 国道321号

 宿毛の宿を出発して国道321号線を南下し、足摺岬を目指します。
 
土佐清水市に入る頃から、国道321号線は海岸線にに沿って走ります。
 
 この辺りは、おととい走ってきた瀬戸内海側とは異なり、太平洋の外海に面した海岸線を荒波が削った跡を色濃く残しています。 
8:45 2,000km

 四国ツーリングに出発するときリセットしたトリップメータ2が2,000kmを示しました。
 6日目に、2,000km超え。
 最終的には3,000kmを超える予想です。
 そうなると、単独のツーリングでは自身最長のツーリングになりますね。

 2,000kmになった地点で記念の写真を一枚。

 バイクはすでに国道321号線を外れ、足摺半島の尾根を走る県道348号足摺公園線(足摺スカイライン)を南下中、眼下には今走ってきた海岸線が見渡せます。
9:03 足摺岬に到着

 県道348号線を終点まで進み、四国最南端足摺岬に到着しました。

 ここまでくれば引き返せますね。(バイク乗りの本能)

 
9:08 ジョン万次郎

 ジョン万次郎の銅像の前で写真を一枚。

 室戸岬の中岡慎太郎、桂浜の坂本龍馬、そしてこの足摺岬のジョン万次郎と高知銅像3体がそろいました。
達成感は微妙。
9:14 足摺岬灯台

 駐車場から徒歩5分ほど、足摺岬灯台が見える展望台までやってきました。

 やっぱ灯台はこうでなくっちゃ。

 岬の岸壁の先端にそびえ立つ姿こそ灯台。
 室戸岬の灯台は負けちゃうよね。

 とは言っても、灯台の灯りを頼りに航行している船は皆無と言ってよく、レーダーと灯台近くから発信されている電波によって船は自分の位置を確認しているのが現状。
9:22 行った証拠に
 
 せっかく、三脚を持っていてるので、自分を入れて証拠の写真。
 (何の証拠?)
9:33 青空にそびえ立つ

 グルッと回って、灯台の近くまできました。

 青空の中そびえ立つ灯台。
 今回のツーリング一番の晴天です。

9:37 逆光ですが

 逆光ですが、もう一枚。

 カレンダー上のゴールデンウィークは昨日まで、今日は流石に人も少ない。

 
9:56 国道321号線

 足摺岬を後にして、まずは県道27号足摺岬公園線(先ほどの県道348号と微妙に名称が違う)を北上し、終点まで進み、国道321号線に入り、四万十方面に向け北上を続けます。

 足摺岬は今回のツーリングで、最も自宅から離れた場所になります。
 大きな意味で、ここからは帰路になります。
 
 土佐湾沿いに行く手の高知市を望むことができます。
 
 外海の太平洋に面した土佐湾は波が荒いですね。
10:02 タンクバック

 このタンクバックはもうかれこれ20年くらい使っているじゃないだろうか。
 今は無くなってしまいましたが、タンクバックを考案したJTC製。
 あちらこちら壊れかけてきています。
 携帯やデジカメを入れているポケットも壊れそうで、携帯とかデジカメとかをばらまかないよう気を付けていなければ・・・。

 今回、ツーリングの出発前に買い換えようと用品店で探したんのですが、使い慣れたバックに取って代わる気に入たものが見つかりませんでした。
 このタンクバックは自分としては2個目。
 両方ともJTC製だった。
 良いメーカーが無くなっていて残念。 
10:34 四万十川河口

 国道321号線を北上し、四万十川の河口まできました。
 四万十大橋の近くにあるドライブインで休憩。
 そう言えば、朝食を食べていません。

 足摺岬で食べようと思ったのですが、今ひとつ食指が動くものがなかったので、食べませんでした。
10:38 いいもの見つけました

 いいもの見つけました。

 四万十川は四国を流れる最長の川、本流にダムがなく、日本で最後に残された清流と言われている。のは皆さん周知のこと。
 
 やっぱ、四万十川にきたら、天然うなぎでしょ。

 さっそく、入っちゃおう。かな。
10:40 入っちゃいました。

 入口にあるお品書きを見て、一瞬足が止まったんですが、やっぱり入っちゃいました。

 2階の食事どころから眺める四万十川。

 いやぁ。実にリラックス出来ます。 
10:49 うな丼(天然)

 注文したのは、うな丼(天然)

 養殖もあります。
 養殖¥1,500
 天然¥2,500

 清水(きよみず)の舞台から飛び降りた覚悟で、天然物を注文。(それほどは大げさな事ではない)
 ちなみに、鰻重(天然)は¥3,500

 時間的には昼食に近いが、朝からずいぶんと豪華な食事ですね。

 供されたうな丼は、『うなぎ、小さっ』と、思わず口にしてしまいそう。

 さっそく、いただきます。
10:56 ごちそうさまでした

 うなぎは天然だからでしょうか脂は少なめ、川魚特有の嫌な匂いもありません。
 タレはかなり濃いめの甘め。
 せっかくの天然ものなので、もう少しサラッとさせてうなぎ自身の身の味が出るようにして欲しかった。
 これだと、自分にはちょっと違いがわからないなぁ。

 でも、焼きたて出来たては香ばしくて美味しいですね。
 
 この程度の違い(正直わかりません)ならば、ちゃんと清水で処理された養殖うなぎでOKかなぁ、自分的には。

 でも、いい経験になりました。

 ごちそうさまでした。
11:05 四万十川に沿って

 うなぎを食べた後、四万十川に沿って国道321号線を進みます。
 この後、国道321号線で、四万十市の市街地に入り、国道56号線の渡川大橋で四万十川の左岸に渡ります。
11:39 佐田の沈下橋

 国道56号線から、国道441号線に入り、さらに県道340号川登中村線に入り、四万十川を上流に向けバイクを進めます。

 四万十川の沈下橋の中でもっとも河口近くにある”佐田の沈下橋”にきました。

 四万十川流域には全部で22の沈下橋があるそうです。
 
 それでは、下流から順番に22橋すべてを紹介していきます。って、やりません、そんなこと。ツーリングマップルにも全部は出ていないみたいだしね。
11:46 三里の沈下橋

 三里の沈下橋だった。かな。

 ちなみに、知ってると思いますが、四万十川は四国で一番長い川で、延長は196km。
 イメージ的には、徳島市に河口を有する吉野川の方が長そうだが違うみたい。

 四万十川は細くて長い。

11:54 国道441号線

 佐田の沈下橋を後にして、県道340号線を進み、再び国道441号線に戻ります。

 国道441号線は河口の四万十市から上流の江川崎までの約35kmほど、大半を四万十川の左岸に沿って走る国道です。
 国道の一部は改良され、写真の様にセンターラインのある片側1車線の全面舗装の道路ですが、大半はセンター欄のない1車線の道路です。
 道路は四万十川に沿って作られているため、短い直線と曲がりは深くない中低速のコーナーからなります。
 交通量自体多くありませんが、地元の生活道路であり、各所で改良工事などが行われているので、平日の今日はダンプが走っていたり、切り出した木材を満載したトラックが走っているため、道幅が狭いこともあり追い抜きが出来ず、トラックの後ろについて走らなければならない区間もあります。
11:59 勝間沈下橋

 今度は勝間沈下橋です。

 高欄が無いので、沈下橋自身の近くに行っても、橋の名前を知ることができません。
 たいがい、橋へと下りる道路の脇に掲示してあったりするのを見つけて確認します。
12:20 飽きました。(岩間の沈下橋)

 ごめんなさい。飽きました。

 国道から下に下りていくのが面倒になりました。

 沈下橋自体、吊り橋と違って、橋桁と床版しかないので、どの沈下橋を見ても基本同じことがわかりました。
 違うのは周りの風景だけですね。
 (それもあまり変わらなかったりして・・・(汗))

 もっと上流の方に行くと、木製の沈下橋があるらしいのですが、沈下橋マニアではないので、そこまでは追いかけません。

 ※ 四万十川に架かる沈下橋に興味のあるひとは、専用のサイトがあるみたいなので、探してみてください。
12:35 国道381号線

 国道441号線を江川崎まで進むと国道381号線にぶつかります。
 ここを、右折すると昨日の宇和島に行く道になってしまうので、左折して四万十町方面を目指し東進します。

 高知県には、四万十市と高岡郡四万十町と言う地名があるのを今回知りました。
 ”四万十”と言う名前はネームバリューがありますから、流域の市町村は使いたいですよね。
12:38 国道381号線で

 国道381号線を四万十町に向け快走します。

 国道381号線は国道441号線と異なり、全線がセンターラインのある片側1車線の国道です。
 この路線は四万十川の右岸に沿って走っており、ここ最近作り替えられた様で、急激なカーブもなく、リラックスしてカーブを走り抜けることができます。
 
13:13 川を渡るコイのぼり 

 途中、国道381号線の沿線で見かけた川を渡るコイのぼり。

 山の中腹からワイヤーを引っ張っているが、どうやって渡したのか、とんでもない距離です。
13:21 雨が降ってきました

 足摺岬から海岸線沿いを走っているときは快晴だったのですが、四万十川を上り始めてから、雲行きが怪しくなってきていました。

 ここまできて、急に雨が落ちてきました。
 道ばたにバイクを止め、急いでカッパを着ます。

 急峻な山岳地形を呈する四国では、海沿いが晴れていても、一歩山間部に入ると、湿気を帯びた大気が山にぶつかって急激に冷やされ雲に変わって雨を降らせているようです。

 しかし、左側のステップにオイルが付着していてニュルニュルです。
 下手に踏ん張ると足をすくわれそうなので気を付けなければ。

13:31 土砂降りなので

 国道381号線を東進して国道439号線との交差点まで来ました。
 左折すると国道439号線、右折するとそのまま国道381号線で海沿いの国道56号線に戻ります。

 相変わらず雨は土砂降り雷もなっています。
 ただ、海の方の空は明るくて晴れていそう。

 ここはそのまま国道381号線で海側に向かうことにします。
13:41 からっと晴れちゃいました

 さっきの土砂降りから10分、カラッと晴れちゃいましたね。
 路面も濡れてないし、さっきの土砂降りは何だったの?と言った感じです。

 何か、カッパ着て走っているのがバカみたい。

 気温も上昇して、カッパが暑いです。
14:01 カッパを脱ぐ

 国道381号線を窪川まで東進し、国道56号に交差したら左折して、高知市方面に向けて北上します。

 ここまで来て、もう雨は大丈夫そう。
 暑いので、道の駅”あぐり窪川”でカッパを脱ぎます。

 海沿いのこの辺りは晴れていますが、山の方を見ると雲が出ています。
 山間部に入るとまた雨が降っていそうです。

 昨日はかなり走ったので少々お疲れ気味のところもあります。
 このあとは、山間部には入らず、国道56号線で高知市に向かうことにします。
14:37 遅い昼食

 道の駅あぐり窪川を出て、国道56号線を北上し、今度は”須崎市道の駅”で止まりました。
  
 遅い朝食でうな丼を食べただけなので、お腹が空きました。
 これまた、遅い昼食を食べます。
 (この辺は気軽な一人のいいところ)
14:48 鍋焼きラーメン 

 鍋焼きラーメンは須崎のご当地ラーメン、B級グルメです。
 
 須崎と言えば高知市へ魚を提供している水揚げ港、来週17日の日曜日には”かつお祭り”が開催されるという魚の街です。
 本当は初がつおを食べたかったのですが、この時間ですでに、カツオ丼はSOLD OUT!
 残念でしたあ!

 と言うことで、急きょ注文は鍋焼きラーメンになりました。

 ラーメンは土鍋でグツグツしている状態で運ばれてきました。
 さっそく、いただきます。
14:54 鶏肉なのね。

 だしは鶏ベースの正油味。
 麺は中細麺のでストレートです。
 九州もそうですが、徳島もここ須崎も西日本はストレート麺が多いのかな。

 チャーシューは入っていなくて、ゴロゴロとした肉が入っていました。
 豚肉かと思っていたら、後でネットを見たら鶏肉でした。(結構いい加減な味覚の持ち主)
 軟骨部分かコリコリした食感があって面白いですね。
 徳島ラーメン同様、生玉子入り。

 結構、あっさり味ですね。

 
14:58 ご馳走さまでした。

 うん、まあ、美味しいです。
 最近流行のラーメンの様に、濃い味でパンチがある味ではありませんが、あっさりとした飽きない味ですね。

 ご馳走様でした。
 
 理由はあるらしいですけど、暖かい高知で、ラーメンを鍋焼きにするとは、ちょっと不思議ですね。


 鍋焼きラーメン ¥630
15:58 『土佐ぁの高知のぉはりま〜やばぁ〜しで♪』

 須崎で鍋焼きラーメンを食べたあと、再び国道56号線を北東に進み、今夜の宿泊地、高知市まで戻ってきました。
 
 予約した高知駅前に予約したホテルに向かう途中、ふと脇を見ると、ありました”はりまやばし”。

 『ちっちゃ!』
 
 レプソル21原さんも、『はりまや橋って、ものすごく小さいですよ』と言ってました。
 まさにそのとおり。見物に時間がかからなくていいや。
16:21 高知城

 高知市には少し早めに着いたので、はりまや橋から1kmほどの距離にある高知城に行ってみました。 
 中に入るには入館料がいるので、外から写真のみ。

 大手門から見る高知城の天守閣。

 天守閣は江戸時代に建てられたもので、江戸時代以前に建てられて現存する天守閣は珍しく、一見の価値があると、客待ちをしていたタクシーの運転手が言っていた。

 wikiで調べると、現存する天守閣は全国に12箇所。
 高知城はそのひとつらしい。
16:38 宿泊先に到着

 高知城で写真を撮ったあと、高知駅に向かい、至近にある今夜の宿泊先、コンフォートホテルに到着しました。



 本日の走行距離

 14,856km−14,566km = 290km
今日の道程


 今日は足摺岬、四万十川と高知県の自然美を満喫した1日でした。


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