午後のツーリングに戻る。 | ||||
2016年5月3日(火) 唐津に泊まって食べる。【すし大鵬】(九州4泊目) |
16:22 宿泊先に到着 九州ツーリングの九州滞在4泊目は佐賀県の唐津市までやってきました。 宿泊したのは、唐津市街にある”城内ホテル”、素泊まりです。 バイクはホテルのロビーから見える軒下の駐車させてもらいました。 この場所なら、盗難の心配はいらないね。 今回の九州ツーリングの宿泊先は出発前にすべてネットで予約をしてきました。 と言うのも、2006年のゴールデンウィークに九州ツーリングをした際は、現地に着いてから宿を探したりしたのですが、なかなか空き部屋が見つからず、かなり苦労しました。 実際、今回も4月に入ってからネットで探すものの、特に佐賀県ではなかなか宿が見つかりませんでした。 |
|
16:26 室内 チェックインをして、部屋に入りました。 部屋はツインのシングルユースです。 かき入れ時のGWにツインをシングルユースさせてもらえるのは、ソロライダーとしては助かります。 建物は少々古そうですが、その分設計が古いこともあって、スペースには余裕があり快適です。 最近の廉価版のチェーン店ホテルは良く考えられていて、本当にピッタリサイズで作ってあります。 決して狭くは無いですが、ゆとりがありません。(ノД`) そして、今回唐津(佐賀)に宿を取ったのは、自分のホームページの”食べる”のページの”地域別インデックス”で佐賀県で食べた履歴がなかったからです。 2006年にも唐津は訪れているのですが、そのときは知人宅に泊めてもらい、そこでバーベキューをしたこともあり、”食べる”の履歴からは抜けちゃってるんですね。 |
|
16:27 唐津城 部屋の窓からは、唐津城が見えます。 ネットをみてみると、今見えている唐津城の天守閣は昭和に入ってから建てられたもので、オリジナルは豊臣秀吉の時代に築城され、本丸には天守台はあったが、今の様な天守閣はなかったらしいです。 さて、話しが途切れ途切れになっていますが、これまで佐賀県での”食べた”履歴が無かったので、今回佐賀県で宿を探しました。 4月の初め頃に(ネットで)探し始めたのですが、どこも満室で一杯で希望の宿が見つかりませんでした。 (一部、佐賀市内で1泊シングル食事なしで2万円以上なんて、人の足下を見たような価格設定のフランチャイズのホテルはありましたが・・・、それは論外です。) その後、4月14日以降に発生した熊本地震によって、訪問を控えた人がいたようで、たまたま見つかった宿が偶然にも唐津でした。 前にも登場した大分出身の知人にも、「佐賀の食べ物は?」と聞いたところ(唐津市内の)”呼子(よぶこ)のイカ”と言っていたので、これも好都合でした。 |
|
17:35 夕食を食べに 部屋に入ってからは、ほとんど乾いていましたがカッパを干し、逆に中に着ていた服は湿気でヨレヨレになっていたので、これも干し。 ツーリング・バッグを開封すると、コンビニ袋でくるんではいたものの、浸水した荷物もあって、それも広げて乾かしておきます。 それから部屋にあるユニットバスに入り、雨に濡れて冷えた体も暖まり、ようやく一段落しました。 部屋風呂はユニットバスでしたが、普段のシングル・ルームのユニットバスより若干大きめなのかな。 窮屈感はそれほどありませんでしたね。 風呂にも入ったので、少し早いですが、散歩を兼ねて夕食を食べに行くことにします。 昨晩は洗濯をしていて、出遅れたこともあって、売り切れが続出してましたんでね。 今日は早めの行動開始です。(笑) |
|
17:42 旧唐津銀行本店 城内ホテルからプラプラと唐津駅の方に向かって歩いて行きます。 途中、由緒正しそうな建物があったので写真を一枚。。 調べてみたら、旧唐津銀行の本店建物だそうです。 この旧唐津銀行本店の建物は、東京駅や日本銀行などの建物を設計した、唐津出身の辰野金吾に設計を依頼したそうです。 しかし、当時東京駅の設計に忙しく、実際の設計は弟子の田中実と言う人物が行いましたが、辰野金吾は設計の監修を行ったそうです。 そのため、建物はなんとなく東京駅や日銀の雰囲気が似ているんですね。 一地方都市の唐津が栄えたのは、明治時代の石炭産業による恩恵が大きいところで、唐津銀行は明治18年に設立され、昭和6年には合併して佐賀中央銀行に、さらに昭和30年には佐賀興業銀行と合併し佐賀銀行にと、佐賀銀行の源流となる銀行の一つでした。 とちょっとトリビア的なネタでした。 この歴史的建造物の旧唐津銀行本店の建物ですが、絵心が無いので、写真はせっかくの塔が切れています。 (ーー;) |
|
17:46 目星のお店は 旧唐津銀行本店の建物をちらっと眺めた後、歩いて唐津駅方向に歩きアーケード街へ。 ”呼子のイカ”を食べようと昨晩ネットで目星を付けておいた”玄界肴処 旬風”というお店の前までやってきました。 今日はまだ時間が早いので、昨晩の様に”売り切れゴメン”と言うことはないでしょう。 (^_^;) |
|
17:46 本日は 入ろうとすると、店の入口に張り紙が・・・・。 ”本日は御予約のみ・・・” (゜o゜;) ちゃんちゃん! 他に行くしかないじゃん。 (-_-;) 昨晩もそうだったけど、ゴールデンウイークはどこも混むね。 確実に行きたかったら予約した方が良いんだろうけど、予約すると時間どおりに動かなきゃならなくなるので、ソロ・ツーリングの時はできるだけ避けたいのよね。 ソロ・ツーリングのよさは、いろんなことに縛られないのがイイところだから。 まあ、お店側に責任はないよね。 備忘録として書いておくだけ。 |
|
17:53 唐津駅 さて、お目当てのお店がダメだったので、仕切り直し。 とりあえず、唐津駅まで歩いてきました。 駅前には気の利いたお店は見つかりませんねぇ。 |
|
18:02 すし大鵬 それでは、と言うことで、先ほど旧唐津銀行のところまで戻ってきました。 旧唐津銀行の写真を撮ったときに、斜め向かいにちょっと洒落た感じのお寿司屋さんがあったので、ここに入ってみましょうか。 気に入らなかったら、ちょこっとつまんで出てくればいいですから。 訪れたお店の名前は”すし大鵬”。 それでは、入店します。 |
|
18:05 店内に入ると 店内に入ると、カウンターのみ7、8席のお店。 ご主人が一人で切り盛りをされています。 時間も少し早かったこともあってか、自分しか居ませんでしたが、直後に家族連れが1組入ってこられて店内はにぎやかに。 お品書きは無いようで、食べたいものや苦手をご主人と話ししながら、お任せでいただきます。 (お品書きが無いので値段がわかりませんが、お店の立地や雰囲気から想像するに無理・難題を言わなければ2万円を越えることはないだろうと予想。) |
|
18:11 とりあえずエビス とりあえず飲物は、いつもの様にビールから。 生ビールは置いてませんでしたので、瓶ビールでエビス。 ※ 料理の写真はご主人に了解を取って、写させてもらています。 |
|
18:13 一品目は まず最初に供された一品はミンククジラ。 定置網に掛かったものだそうです。 今ではイカで有名な呼子ですが、太閤秀吉の時代から昭和初期までは国内有数の捕鯨基地だった歴史があるそうです。 なので、今でもクジラを食べる文化が残っている様です。 ミンククジラはクセもなく、イヤな匂いもなく、ちょっとつまむにはイイですね。 脂部分に甘みがあって、融点が低いようで、口の中に入れると、脂が溶け出してきます。 器はきれいなものを使われていますが、器に関しては、は自分は不勉強です。 (-_-;) クジラ肉は、供されれば食べますが、自分的には積極的に注文ことはない食材かな。 |
|
18:17 地ダコ 続いて地ダコ。 タマネギと一緒に甘酢で和えて。 タコは丁寧に茹でて処理をすれば、甘みがあって、歯応えが口に楽しい食材だと思います。 吸盤の食感が楽しいですね。 |
|
18:28 釣りアジ 続いて、アジ。 アジは釣りアジで沖で活き〆にしたものだそうです。 このアジが一口食べて、びっくりポン! 自分の個人的な感じなんですが、アジは独特のクセと言うか、臭みを感じていて、「生で食べたいなぁ。」とはあまり思わない魚でした。 同じ光りものを食べるのであれば、サバとかコハダが好みでした。 時期によっては、サヨリなんかも美味しいですよね。 でも、このアジは違いましたね。 その独特のクセに感じられるものはまったくナシ。 サバやカンパチなどに似た青魚の旨味があって、 『アジってこんなに美味しいんだ~。』と再認識、今回一番の収穫でした。 また、使っている器がきれいですね。 |
|
18:36 潮汁 潮汁、タイのお吸い物です。 食事の前半でお椀を供するのは、懐石っぽいですね。 入っている具は”タイの皮”です。 汁はタイから出汁を取ったもので、上品です。 美味しいです。 (西日本は鯛を上手く調理しますね。) このお店では、生ビールを準備していませんが、意図として置いてないと推測します。 おそらく生ビールだと、水分量が多すぎて、肴とのバランスが崩れるんではないかと思います。 濃いめのビールが合います。 汁ものの写真は、汁に光が写り込んで難しいですね。 |
|
18:45 続いて 色々なサカナが、手を加えられて供されます。 続いて、鯛の昆布じめです。 ニンニク醤油を付けて軽く炙ったものだそうで、力強い味になっています。 素材への仕事が面白いですね。 お酒のつまみにピッタリだと思います。 |
|
18:50 握りに つまみはここまで、ここからは握りになります。 まずは、アジの押し寿司。 やっぱり、ここのアジはちょっと違います。 クセが無くて美味しいですね。 昆布も一緒に押していたかな。 旨味が凄いですね。 |
|
18:51 日本酒に 飲物は、ビールから日本酒に切り替えます。 出していただいたお猪口が、左右に向かいあって金箔の鶴と亀が向かい合っている由緒ある”いいもの”らしいです。 知識不足で、理解できないのは、残念なことです。 (>_<) お酒は、唐津市内にある小松酒造で造られている”万齢(まんれい)”の純米酒。 しっかりした味ですが、一緒に食べる肴の邪魔をしない、食事をしながら飲むにいいお酒ですね。 |
|
18:54 難しい 「う~ん。 難しい。」 写真の話しです。 入っているのは、ホタルイカの沖漬けなんですけど、写真が上手く撮れません。 すみません。 見ている分には、ホタルイカときれいなグラスと皿が一緒に見えるんですけど、写真にすると、グラスの中身がなんだかわからなくなります。 宿からコンデジしか持ってこなかったんだけど、一眼レフを持ってくれば、少しは腕の悪いのが誤魔化せたかな。 |
|
19:02 寒ブリ 寒ブリです。 「この時期に?」 と思われるでしょうけど、真冬に10kgほどの大物を丸ごと1匹買ったそうで、-50℃の超低温冷蔵庫を持っているので、そこで保管してあるとのことです。 この時期に寒ブリの旨味が味わえます。 握りはすべて、刷毛で醤油を塗ってから提供されます。 塗られるのは握りの種類によって、ツメだったり醤油だったりします。 |
|
19:07 海老 続いての握りは、海老です。 海老は茹でただけはなく、もう一手間かけて炙ってありました。 炎の熱を加えることによって、芳ばしさと甘味が引き出され、これも絶品です。 車エビ(才巻エビ)は上品な甘みがあって、美味いですね。 |
|
19:13 地ダコを握りで 先ほどつまみで供された地タコを今度は握りで。 タコには、アナゴの骨で出汁を取ったツメが塗られています。 さっぱりとしたタコの味と甘めのツメが合います。 |
|
19:19 アオリイカ お待たせです。 イカです。 呼子のイカじゃありません。 (^_^;) ”アオリイカ”だそうです。 これも刷毛で醤油が塗られています。 刷毛で塗った方が全体に塗られるため、塩っぱくなりすぎず美味しい様な気がしました。 (寿司屋さんにMY刷毛を持っていたら、怒られるだろうか?) ”呼子のイカ”と呼ばれているのは、呼子で”ヤリイカ”と呼ばれている様ですが、”剣先イカ”のことの様です。 この”アオリイカ”とは同じ”ヤリイカ科”ですが、この”アオリイカ”の方がより美味でイカの中で一番美味と言われています。 こうして切り身にされたら何のイカかわかりませんが、美味しいことに間違いありません。 今回、呼子のイカはたべられませんでしたが、それ以上に満足。 (*^_^*) |
|
19:26 穴子 ここまで仕事をキッチリとするご主人ですから、穴子は言わずもがな。 穴子の骨から出汁を取ったツメはコクがあって、美味いですね。 個人的には穴子はあまり食べないネタです。 (自分が普段行くような寿し屋さんだと)なんとなくツメの味で誤魔化されているようで、避けてました。 でも、今回再認識。 でも、なかなかいいお寿司屋さんには行けません。(笑) |
|
19:30 カニみそ軍艦 カニみその軍艦です。 海苔が美味いです。 後ろに写り混んでいますが、棚には立派なお皿が並んでいます。 陶芸が好きなお客さんは、このお皿を見るために通われている方もいるとか。 もう少し陶芸のことがわかれば、人生が豊になるかもしれませんね。 でも、「勉強してまで」とは体がうごかないんですよね。 |
|
19:34 手巻き 手巻きです。 ここで手巻きを出すご主人のこだわりは、”海苔”です。 有明海で採れる良質な海苔が手に入ったので、海苔を味わって欲しいと言うことだそうです。 確かに、海苔は密度があって香り高いです。 まあ、普段あまり海苔に気を配って食べることはありませんし、どれくらい凄いか自分には判断できません。(^_^;) |
|
19:45 一段落 一段落したところで、ブリをもう一度。 ここのご主人の握り方を見ていると、面白いです。 しゃりを取って軽く握ると、しばらくまな板の上に置いておきます。 しばらく置いて落ち着いたころを見計らって、ネタを載せて握ります。 理由があると思います。 理由を聞こうとおもってましたが、別の話で盛りあがって聞き忘れました。 しゃりは酢があまり前面に出ない調合をしている様でした。 ネタの味を生かすために考えられているそうです。 |
|
19:59 いなり寿司 おいなりさんです。 ちょっとボリュームが足らないときはいいです。 自分はボリュームが足らなかったので、いただきました。 |
|
20:05 サバ サバです。 〆たものですが、軽くだったと思います。 写真の撮影時間を確認すると、入店してから2時間近く経っています。 お酒も結構飲んでいるので、この辺りになると味の記憶が曖昧です。 途中で家族連れのお客さんが帰られました。 しばらくすると、近所の方と 『お酒と、適当に6貫ぐらい!』 そう言う、注文もできるんですね。 |
|
20:23 日本酒が続く 日本酒が続いています。 お猪口が変わっていますので、お酒も変わったと思います。 お酒を飲んだときは、その銘柄を憶えておけないので、ラベルをデジカメに収めるか、忘れない様にメモ書きをしておくんですが、それすら忘れています。(汗) 純粋に味を愉しむのは、ボチボチ限界でしょう。 (飲んでるときはそうは思ってませんが・・・。) |
|
20:26 穴子の肝 もう、お腹もこなれているので、つまみに穴子の肝など。 呑んで、つまんで、話しをして、きりがありません。 もうすでに長っ尻になっちゃってますが、この手のお店で酔っ払い過ぎるのは無粋です。 なので、ぼちぼち終わりにしましょう。 |
|
20:36 嬉野のお茶 最後にお茶をお願い。 お茶は嬉野のお茶。 嬉野は佐賀県の西部に位置するお茶所で、良質なお茶の生産地です。 地元で良質なものが手に入るものは魚も素材も地元で調達しているようですね。 今回、せっかくなのでできれば呼子のイカを食べたかったのですが、食べられなかったのは、ちょっと残念でした。 でも、「何か美味しいもの」と思い食事に行くとき、自分が希望する食材や料理を食べに行く場合もありますが、今日の様に”お任せ”で食べるときもあります。 自分が希望する料理を食べたとき、美味しいものに出会えればそれはそれで幸せですが、”お任せ”で食べたときは、自分の知識や経験のない、今までに食べたことが無いような美味しいものと出会えたときは、それ以上の至福の時はない様に思います。 |
|
20:58 ご馳走様でした。 気が付けば、3時間近くも長居しちゃいました。(汗) 美味しい食事と、美味しいお酒、そして楽しい会話で愉しませてもらいました。 『ご馳走様でした。 美味しかったです。』 m(_ _)m また近くに来ることがあれば寄ってみたいですが、なかなか来ることもないんですよね。 |
|
21:55 部屋の窓から 食事の後はプラプラと散歩をしながら、宿に戻ってきました。 今晩はパトロールはしてません。(笑) 部屋の窓からはライトアップされた唐津城。 それでは、お休みなさい。 |
|
(-_-)゜zzz… |
|
5月4日(水) 6:33 朝、遮光カーテンの隙間からだだ漏れする朝日で目が覚めました。(笑) 外を見なくとも、間違いなく晴れとわかる日の光です。 |
|
7:19 窓の外には 窓の外には、唐津城。 他に窓から見える目立った対象物が無いので、どうしても唐津城ばかりになってしまいます。 この天守閣が江戸時代に建てられたものであったなら、さぞや名城として有名になったことでしょうね。 今日も、宿の朝食は頼んでいません。 さて、ボチボチ出発の準備をすることにしましょう。 |