CBR600RR    
   2020年4月19日(日) プラグ交換。
       
 14:38 今日も整備

 昨年の3月に中古で購入したサーキット走行専用の2010年式CBR600RR。
 
 聞いたところによると地方選手権に出場してライダーが所有していたものだそう。
 なので、整備とかはキチッとしてあるようですが、整備の履歴とかがわかりません。
 消耗や劣化するパーツは、調子が悪くなる前に整備をしておかないとね。

 と言うことで、2月にはリヤサスペンションをオーバーホールしました。

 例年であれば、すでにシーズンインしている季節ですが、今年は新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響で、サーキットが営業していないこともあり、自粛中。
 なので、今日も自宅で整備ネタです。 (ーー;)
 14:40 スパーク プラグを

 今日はスパーク プラグの交換をしようと思います。

 プラグは、街乗りバイクでも消耗品。
 ある程度の距離を走ったら、交換する部品ですよね。

 レース用のバイクは街乗りバイクほど距離は走りませんが、ほとんどアクセル全開と条件はシビアなので、影響も大きいです。

 前のオーナーがいつ交換とかしたのか不明なので、この機会に交換しちゃいます。
 スパーク プラグはレース用車両専用のHRC品番、ちょっと特別感があります。

 14:49 はずす

 整備をするに、まずはカウルとか外装を外します。

 レース用車両なので、簡単。(に外せるよう作られています)
 15:03 エアークリーナー ボックスは

 まずは、タンク カバーを外して、エアークリーナー ボックスに。

 プラグを交換するのに、エアークリーナー ボックスを外さないとダメかな?

 ボックスの上にはECU(Electronic Control Unit)とか配線が一杯。

 サービス マニュアルを確認したら、プラグの交換はエアークリーナ ボックスを外さなくても出来る様です。 (-_-;)

 マニュアル確認して、よかった!

 危うく、エアークリーナー ボックスをバラして大作業になるところでしたよ。(笑)
 15:03 クリーナーを外す

 ここまでバラしちゃったのでエアークリーナーの点検。

 上部にあるフタを取るとエアークリーナーが現れました。

 エアークリーナーを止めてある+ビス5本を緩めて、エアークリーナーを外します。

 間違っても、インテークにビスを落とさないようにね。(笑)
 最悪、エンジン下ろして、ヘッドをバラすことになるからね。
 15:10 エアークリーナーは

 エアークリーナを外しました。

 まあ、この間交換したGSX-Rのエアークリーナと比べる由もない。

 汚れてはいないけど、濾紙自体が経年変化で黄ばんで見えます。
 部品を注文しておいて、次回交換だな。
 これで記事のネタが1つ増えました。(笑)

 15:53 戻した

 エアークリーナーボックスは外す必要が無かったので、戻しました。(汗)

 ただ、サービス マニュアルに書いてあることは、あくまでの(街乗り用)のノーマルバイクでの話。

 ST600用に変更されたバイクでは通用しないこともあったりするので、油断禁物です。(笑)

 
 15:53 ラジエータをずらせば

 サービス マニュアルには、ラジエータをずらせば、プラグを取り外すことが出来ると書いてある。
 けど、それはノーマル(街乗り用)での話。

 レース用車両は大きなラジエータが付いているんですが・・・・・。

 まずは、ラジエータの上部を止めてあるボルトを外せば、ラジエータは前にずらせます。
 15:57 ギリで

 ボルト外してラジエータを前にずらしました。

 ギリ入るね。 手が。

 標準的な日本人より、自分は背が大きい分 手も大きいハズなので、かなり厳しい。
 欧米の人はどうしているんだろうか。 なんて疑問が湧いてきてしまいます。

 
 まずは、イグニッション コイルに電気を供給しているケーブルのコネクタを外します。
 15:59 ダイレクト イグニッションを

 ケーブルを外しました。

 で、現れるのが(赤い丸の)ダイレクト イグニッション。
 これにコイルが内蔵されていて、この先にスパークプラグが刺さってます。

 昔は、コイルが別体でプラグキャップとハイテンション コード(プラグ コード)でプラグとつながっていたんだよね。
 今でも、単気筒のバイクとかは、そのまんまだけど。

 で、プラグを外すためには、このダイレクト イグニッションを引き抜くんですが、狭くてうまく手が入らないし、力を入れると反対側のラジエータのコアが当たって痛いし・・・・。 
 抜くのに苦労しますぜ。

 16:00 抜けました

 抜けました。 ダイレクト イグニッション。

 ダイレクト イグニッションは、たぶん 1980年代に HONDAのF1 で使っているのを雑誌で見たのが最初だったかな。
 「スゲえなぁ〜。」と当時は思ったものですが、今はふつう。

 まだ、(たぶん)自分が RZ-R に乗っていた時の話です。(爆)

 16:08 交換しておけば

 4気筒分、4つ全部抜けました。

 どれが、どの気筒だかわかるように、頭にナンバーリングしておきます。

 色々とネットで調べながら、この記事を書いていたら、以前自分の書いた記事がヒットした。 (^_^;)
 以前乗っていたCBR600RRで2013年の12月に交換作業してましたね。
 全然記憶から飛んでました。(汗)

 今回はプラグの交換だけだったけど、色々と調べてみると、このダイレクト イグニッションも一緒に交換しておけば良かったね。
 と、言っても、部品を手配してなかったので手遅れ。

 まあ、そんなに手間はかからないので、そのうち・・・・・。やるかも知れない。 ネタが無くなったらやるかもしれない。

 バイクを整備していると、次から次へと交換しておきたい部分が出てきますね。(笑)
 16:09 スパークプラグは

 おニューのスパークプラグ。

 レース車両専用で、NGKの R0409B-10、イリジウムプラグです。

 街乗り用のプラグよりもちと高い。(^_^;)
 16:10 電極は

 イリジウムプラグなので、電極はとっても小っちゃい。

 肉眼(老眼)で見ても、電極が見えません。

 デジカメの接写で撮れば、後から画面で拡大して見えますけどね。(笑)

 なので、電極のギャップが狭いだの広いだのは議論の外。
 もう信じて、付けるしかありません。

 けどね、今までの40年近いバイク人生で、新品のプラグの電極に異常があった事例は無いわ。
 流石、ジャパン クオリティ。


 まあ、この状態で手を滑らせて、電極を下にして落とすことだけは、絶対に避けよう!
 16:11 プラグ レンチ

 プラグ レンチ、KTC製で。

 プラグレンチはプラグのサイズによって3〜4種類ほど。
 CBR600RRの場合、2面幅が16mmの B3A-16P。

 マグネット付き。
 同じサイズのソケット レンチじゃプラグを緩めることは出来るけど、マグネットが無いと引き上げることが出来ません。
 これが無いと、ほっそ〜い穴の底に落ちているプラグを取るのが一苦労。
 まあ、バイクを180°ひっくり返せば落ちてくるけどね。 そっちの方が100倍大変。(笑)

 自分でプラグ交換する人は、準備しておくことを絶対にお薦めします。
 ただし、プラグの寸法を間違えないようね。
 間違えて買うと、一生一回も使わなかった。なんて工具箱の肥やしが増えちゃうからね。 一度経験すると身に染みます。 (-_-;)
 16:12 プラグの穴に

 プラグ取ります。

 この通り、プラグの穴にレンチを入れて、エクステンションを足す必要があるほど深いです。
 ヘッドカバーからちょこっと顔をのぞかせているのが、9.5sqのエクステンション。
 
 ちなみに、プラグを外す前には、マニュアルにも書いてあるけど、事前のエアーブローは忘れないようにしよう。
 穴の底に、砂とかゴミが入っている可能性があるから。

 16:15 使ったプラグ

 プラグ、外れたよ。

 やっぱりこれも細すぎて、消耗しているかどうか なんて見てもわかりません。
 やっぱり走行時間とか走行距離で管理するのがよろしいかと。

 16:29 トルクレンチで

 古いプラグが外れたら、新しいプラグを付けて締付け。

 締め付けるのは、「手で回して締まるところまで締めてから、1回転半」とか書いてあったらどうしようかと。 (以前はこのタイプが多かった。)
 なんせ、狭いのでレンチが振れるのがせいぜい30°ほど。
 1回転半とかだと、360°×1.5 = 540°
 540°÷30°= 18回 って絶対に間違えるよね。
 (個人の能力です)

 マニュアルをみると 規定トルクで。 て、トルク管理でした。

 ので、トルクレンチを使って締付けます。

 16:37 キープ

 全部のプラグを交換したら、外した古いプラグはキープ。
 捨てない。

 また使うかもしれないから・・・・。

 レースに出ていた時分は、トラブルがあった時用にスペアで取っておいたものです。
 新品のスペアーを揃えておくのがベストだけど、そんなお金はなかなか無かったから、もしもの時のために古いのを取っておいたものです。

 その時のクセがまだ抜けなくて・・・・。

 今だったら、トラブル出たら走らなきゃ良いだけ話ですから。

 こうして古い部品がどんどんと貯まっていくわけで。(笑)
 16:41 シールが

 プラグの取付が終わったら、ダイレクト イグニッションを取り付けます。

 で、「あれっ?」と。

 ダイレクト イグニッションとコネクターをつなぐところに入っているシールがありませんね。

 コネクター側にくっついちゃっているのもあれば、下に落っこっているのもありました。 (あぶないあぶない)

 16:41 イグニッションを

 イグニッション取り付けました。

 オレンジ色のがシール。

 イグニッションはプラグにしっかり押し込むのが、また力が入らないので、キチッと差し込むのがまた大変。

 
 16:45 取り付けたら

 ダイレクト イグニッション 4つ全部取り付けました。

 ここまでくれば、後は配線だけ。

 16:49 ケーブルを固定

 イグニッションにコネクタを確実に取り付けたら、コネクターのケーブルがプラプラしないようにインシュロックタイで固定します。

 16:52 ラジエータを戻す

 ケーブルを固定したら、ラジエータを元の位置に戻して、ボルトで固定。
 17:09 作業終わり?

 最後に、タンクカバー、テールカウルとアッパーカウルをつけます。

 アンダーカウルはまだ外しておこう。

 しばらく走る予定がないし、まだイジるとおもうから。

 で、作業が終わって、全体の写真を撮ると、なんか違和感。

  
 17:09 ちょっと違う

 ラジエータ部分を拡大すると、さっき取り付けたイグニッションのコネクターの位置が・・・・・ちょっと違う?

 最初に撮った写真と比べたら、コネクタはシリンダーヘッドのメクラの後ろで止めてましたね。

 これで、特に問題はありませんが、アッパーカウルをまた外すのが面倒なので、次回に。(笑)


(続くか)