CBR600RR    
   2025年7月6日(日) CBRのファイナルを変更
 
     
 6月22日(日) ブリヂストンのR11に変更

 サーキット走行専用のCBR600RRですが、ST600と言うクラスのカテゴリーのレースで走っていたバイクを中古で購入したものです。

 これまでサーキット走行の時のタイヤは、PIRELLIのDIABLO SUPERCORSA V4(Version4)を使っていました。

 昨今、タイヤの値段が高くなったので、もう少し長持ちするタイヤに変えてみようと、ST600の公認タイヤのブリヂストンのR11を履いてみることにしました。

 たまたま、そんなことを考えていたら、ほぼ新品同様のユーズドタイヤを手に入れることができました。
 6月22日の記事で、そのタイヤをホイールに組付けました。

 今日の記事はその続き。
 9:18 タイヤの大きさが違う

 PIRELLI のDIABLO SUPERCORSA とブリヂストンの R11のリヤのタイヤを見比べると、PIRELLIの方が大きい。
 規格的には DIABLO SUPERCORSAが 180/60 R17、ブリヂストンのR11が180/640 R17。
 規格の表示の仕方が違うので、一概に比較は出来ないので、外形(周長)を実際に計ってみることに。

 9:18 PIRELLI のDIABLO SUPERCORSAは

 PIRELLI のDIABLO SUPERCORSAの外形はざっくり205cm。

 9:20 ブリヂストンのR11は

 対して、ブリヂストンのR11は 201cmくらい。
 (メジャーが見難いけど)

 ブリヂストンのタイヤの規格 640はタイヤの外形なので、計算してみると。

 640×π= 201.06・・・・

 とほぼ計算値と一致。


 ここで問題になるのが、ギヤー比。

 9:28 内項の積は外項の積

 部屋に戻って、エクセルで計算。

 現在、CBR6000RRのリヤに付いているスプロケットは44丁。

 ブリヂストンの場合、何丁に相当するか計算してみると・・・。

 比例式で”内項の積は外項の積”をあてはめると、43.14

 ブリヂストンのR11の場合、43丁のスプロケットが現状と同等と言うことになります。

 ので、スプロケットを44丁から43丁に付け替えることにします。
 9:37 スプロケットを外す

 CBRからリヤタイヤを外して、まずはスプロケットを外します。

 

 9:39 これまでは44丁

 これまで付いていた44丁
 9:42 在庫から

 スプロケットの在庫を引っ張り出してきました。

 

 9:43 43丁

 43丁はありますよ。

 このCBR600RRを購入したときに付いていたのが、この43丁のスプロケット。

 9:45 取付け

 43丁のスプロケットと取り付けていきます。

 9:49 規定トルクで

 取り付けたら、規定トルクで締め付け。

 タイヤはまだPIRELLIのDIABLO SUPERCORSAだけど、後からブリヂストンに入れ替えますよ。
 10:12 チェーンはタルタル

 今の状態でチェーンの伸びを確認すると、スプロケットの径が小さくなった分、チェーンがタルタル。

 もちろん、チェーンの調整が必要。

 10:12 引き代一杯

 チェーンの引き代は一杯一杯なので、チェーンを詰める必要があります。

 ので、次の作業はチェーンのコマを詰めます。


 10:18 コマを詰める

 チェーンの長さを詰めるのは、1コマ=2リンク単位。

 繋げるコマが1コマ入るので、とっちゃうコマは2コマになります。

 詰めるコマは面倒なので、ピンの頭をグラインダーで削り落として。
 10:18 チェーンジョイント

 チェーンジョイント。

 つなぐのに使います。
 (別売り)

 あっちこっちのサーキットを転戦してサーキット毎にファイナルを変更する全日本のレースだと、必需品の部品です。
 10:25 かし丸君登場

 チェーンを切ったりつないだりするときの工具。

 D.I.D社製のかし丸君。

 去年8月にGSX-Rのチェーンを交換したとき以来久しぶりの登場。(笑)

 カシメタイプのチェーンだと、この手の工具が無いとチェーンの交換はできません。
 逆に、この工具があればチェーンの交換は出来ます。
 10:31 ピンを抜く

 それでは、かし丸君を使ってさっきグラインダーで削った抜き取るコマのピンを抜いていきます。


 10:34 ピンを抜いたら

 2箇所のピンを抜きました。


 10:34 取り外したコマ

 取り外した2コマ分のチェーン。

 捨て。

 10:36 チェーンジョイントを

 新しいチェーンジョイントを開封。

 グリス付き。

 チェーンの間に挟みこむOリングも付属。
 失くさないように注意しないとね。

 10:39 ジョイントを挿入

 同封のグリスをたっぷり塗って、ジョイントを挿入します。

 10:40 Oリングを

 こちら側にも忘れないように、グリスをたっぷり塗ってOリングを取り付けます。

 10:40 外プレートを

 Oリングを付けたら落ちないように注意して、外側のプレートを取り付けます。

 外側のプレートの穴よりピンの方が少しだけ大きいので、腕力じゃ入りません。

 ので、かし丸君を使って、この後圧入。

 10:45 外プレート幅を

 外プレートの圧入量を確認するために、標準部分の外プレートの幅をノギスを使って計測。

 17.75mmですね。

 10:45 圧入して

 かし丸君を使って圧入しました。

 17.49mm。

 ちょっと気合(力)を入れすぎたか。(笑)
 0.26mmなので、許容範囲でしょう。
 10:48 ピンの外径を

 外プレートの圧入が出来たら、今度はピンの頭をカシメて潰して、外プレートが外れないようにします。

 カシメ量は、つぶしたピンの外径で管理します。

 つぶすしている途中のピンの外径は5.40mmで・・・・。

 D.I.Dのホームページから

 D.I.Dのホームページからかしめ寸法を確認。

 ZVM-Xシリーズで520のかしめ外径は5.5mm以上
 10:55 つぶし具合

 かし丸君を使って、もう一息。

 つぶし過ぎると、ピンの頭にヒビが入ったりするので、やり過ぎ注意です。


 10:58 寸法OK

 寸法を計ると、5.51mmでOK。

 念のために、もう一回かし丸君で力加えるけどね。(笑)


 11:00 かしめ終わり

 2個のピンの頭のかしめが終わりました。

 カシメた場所が分かりやすいように、青色のマーカーペンで塗っておく。

 11:09 チェーンを調整

 最後にブリヂストンのタイヤに入れ替えたホイールを付けて、チェーンの遊びを調整。

 チェーンを詰めた分、アジャスターの位置がかなり前になりましたね。

 リヤタイヤはこれでOKです。

 11:27 フロントタイヤも

 続いて、フロントもブリヂストンのR11が付いているホイールに入れ替え。

 締め忘れ防止で、トルクレンチで締めているところを写真に撮っておく。

 これで、安心できるんですね。
 11:29 キャリパーを取付け

 同じようにブレーキキャリパーも取り付けたら、トルクレンチを使って。

 これも写真を撮って、ひと安心(笑)。

 反対側も同じように。

 写真に撮ってあるけど、わざわざ記事に載せるほどじゃないので省略。
 11:34 来週は初乗り

 前後のタイヤをブリヂストンのR11に入れ替えて、作業終了です。

 今度の週末は筑波サーキットで初乗りになります。


 (おわり)